ナイチンゲール読了

した訳なんですが。
これ、本当にドラマ版と全然別物なのね。
雑感はつらつら下に書くとして、次何読もう……ジェネラル売ってないしな！（まだ根に持ってる）
解説で順番通り読むのがオススメってあったから、『螺鈿迷宮』を先に読もうかしらん。
それとも実はバチスタと一緒に買って積んでた文庫版の学生アリス第4弾『女王国の城』を読むか。読むとしたらおさらいで『双頭の悪魔』を先に読まないとうろ覚えでヤバい。
ついでに『西の魔女が死んだ』も買ったけどまだ読んでないんだよなあ。
……ああ、積読と言えば……箱文庫な邪魅……（遠い目）
京極堂は一気に集中してがっつり読めるだけの時間と体力が無いと無理なんだよ、うん。
今度仕事帰りに螺鈿は買うとして、とりあえず西魔女読むかな。厚みもそんなにないしさくっと読めそう。

以下に折りたたんでナイチンゲール雑感をば。

この『ナイチンゲールの沈黙』、前作『チーム・バチスタの栄光』に比べるとだいぶ評価が落ちるらしい。
そんな話を念頭に置いて読んだせいかもしれないけれど、確かにバチスタに比べて劣るとは言わないものの、ちょっとテイストが違うかなーと思うところがちょいちょい。

まず違和感と言うかうん？ と思ったのが迦陵頻伽とオレンジの歌姫の歌声が持つ不思議な力について。
これはドラマ版では全く触れられていなかったというのもあるし、リアルな医療ミステリにファンタジー的要素を混ぜちゃったからってのもあると思う。
火喰い鳥の言うとおり、現実をフレキシブルに受け止めて考えれば良いのかもしれない。現実なんて所詮脳みその中での放電がすべてなんだから、なんでもアリっちゃあアリなのかもしれない。
けどなーんか、納得いかないようなもやっと感が残るのは否めないなぁと。

あと、似たような感じで納得いかないのが電子猟犬の電脳紙芝居。
確かに現場の状態から事件の様子をシミュレーションすることはあるのだろうけど（ちょっと古いけどきらひかでも血痕の形から移動経路を推察したりもしていたし）、でもあそこまであっちゅー間に正確にシミュレートできるものかと小一時間。
そんだけデジタル・ハウンドドッグが凄いってことなんでしょうかねこれは。
タマちゃんにはAiデータからの計算は荷が重いっぽいし、色々と人の手を加えないと機能しないんだろうけど、それでもいまいち納得いかないですDMA。

付け焼刃の特訓でそうそう簡単に共感覚を鍛えられるものかってのも大いに疑問。
いや、グッチー頑張ってたけどさ。耳が良くなればナイチンゲールの歌声をより確実に聴きとれる、イコール得られる映像も鮮明になるって事なのかねえ。
MRI室でマイク越しだと情報量が減って云々って言ってたけど、それじゃあ迦陵頻伽のレコードはどうだったのってのも不思議。
歌姫の声が相手に自らのイメージを届けるのに対して、迦陵頻伽の場合は聞き手の感情を励起するものだから多少音域カットされても大丈夫なのかしらん。
だとしてもグラスの砕けた音が負の感情を中和するとか無理があると思うんですがががｇ（ｒｙ

とまあもやっと感は残る訳ですが、作品全体としては面白かったと思うですよ。
初っ端の解剖シーンの意味がわからなかったのも、最後まで読んだらなるほどそういうことだったのかと納得したし。
瑞人兄ちゃんの男前っぷりが素敵だったしな！ 15歳であれなら将来有望ですねうふふ(*´∀｀)
物語に直で関係はないんだけど、ハイパーマン・バッカス絡みの話が面白すぎてふいた。
10歳の小学生にFFK（不倫二股交際）とか言わすなよと(笑)
しかも作者本気で円谷プロで映像化したかったとかおっま……！(笑)
そりゃあ編集者も全力で止めに入りますよね、わかｒ（ｒｙ
勝手に設定捏造してバッカス友の会会長襲名する火喰い鳥とか、大人気なさ過ぎて素敵。土砂崩れウインクは健在ですね！
地味にダメージのでかい『なんか攻撃』とかね、もうグッチーが不憫過ぎてだんだん可愛く思えてきたっていう。不惑過ぎの冴えないおっさんなのになんてこったい！ しかしオヤジスキーとしては正しい萌え方なのかもしれない／(^o^)＼
まあスワンに言われてリフレイン程度ならともかく、後で歌姫にも言われてるからね！ 看護師になんか呼ばわりされる医師って……(笑)
でも学生時代はジェネラルと組んで無敵のワイド・スペクトル・コンビだったんだよなー。美味しいトコは全部将軍が持ってってる訳だけど(笑)
バチスタの時点でスワンにもてないって図星突かれてムカッと来てるけど、案外選ばなければもててたんじゃないかなあグッチー先生。
少なくとも私は好きですよ！ おっさんラブ！←

まあそんなこんなで結局行灯先生に愛を叫んで終わっとけ。
ジェネラルにときめいて読みだしたはずなのに、今や将軍に並ぶ勢いで行灯クンへのときめきが止まらないんだぜどうしてくれる。